Wendt & Kuhn ヴェント&キューン
1913年、当時ドレスデンの美術工芸学校の卒業生だったグレーテ(当時はマルガレーテ)・ヴェントが、おみやげ品のデザインコンペに、3人のイチゴ摘みの子どもで応募しました。そのデザインが高く評価され、2年後の1915年、級友のマルガレーテ・キューンとともに、グリュンハイニヘンに工房を開きました。彼女のデザインが画期的だったのは、それまで薄い板だった腕を、ろくろ加工したパーツを斜めにカットし、接着したことです。胴体や脚にも角度がつくことによって、動きや表情を生み出し、陶器のような光沢のある彩色と相まって、それまでにない愛らしさを備えたのです。